レタスはおいしい愛の手紙
お皿の上で、レタスが愛のほほえみを、投げかけます。
そして、とつぜん、歌いだすのです。
♪～♪
レタスのレターは ラブレター
愛のつまった レターなの
日本のファームで 書かれた手紙
あて名はふるさと 地中海の沿岸よ
届くといいな 愛の手紙
ほんとはチシャが マイネーム
大好き日本の 畑から
毎日サラサラ 書いてるの
レタスは パリパリ サラダ菜よ
大和の水で 育った 愛サラダ
パリパリ レタスの ラブレター
恋していても いなくても
食べれば スマートボディだね
きらめくハッピー つくっちゃう
朝も 昼も パリパリね
ディナーの レタスで よく眠り
目覚めて おはよう 元気にレタス
レタスのレター ラブレター
ちぎって食べよう 愛のもと
♪～♪
昔、レタスのチシャちゃんは地中海の沿岸で生まれて、日本へやって来ました。
でも、この日本の畑で育つチシャちゃんは、とてもとても幸せです。
チシャちゃんは、日本の畑が大好きです。
なぜなら、ふかふかのやわらかな土の毛布がやさしくって気持ちが良いし、人さまのお世話も愛がこめられているので幸せなのです。
遠くから畑まで聞こえてくる海鳴りは、チシャちゃんにとっての子守唄でした。
時々、海鳴りをききながら思い出していました。
「日本で育つあたしって、なんて幸せなのかしら。でも、遠い故郷にいる仲間たちは、元気にしているかしら？幸せなのかしら？」
愛情のふかいチシャちゃんは、自分だけが幸福でも心から喜べません。
やはり、ふるさとの畑にいる仲間が、ちょっぴり気になります。
「なんとかして、なつかしいお友達が元気かどうか、知りたいなあ！」
そう思っても、知る方法はうかびません。
そんなある日のことです。いつものように、親切な人さまの世話をうけていたときでした。
ヒラヒラッと、人さまのポケットから何かがチシャちゃんの頭の上に、落ちてきました。
「あら！これは、なにかしら？」
生まれてはじめて見るものでした。チシャちゃんは、重ねられてうすいうすい束になっている不思議なものをながめました。
うすいものは、チシャちゃんの体の葉っぱのように見えます。
その上に、なにやら、黒くて小さな虫のような点々がならんでいます。
その時、落し物に気がついた人さまが、ひとり言をつぶやきます。
「おっとっと！だいじな手紙を落としてしまったぞ。遠く離れた親友が元気を知らせるのに書いてくれた心のこもった手紙なのに・・・用心用心！」
そう言いながら、チシャちゃんの頭の上から拾い上げます。
「てがみ？遠いところ？元気を知らせる？」
レタスのチシャちゃんのみずみずしい葉っぱが、ピコッ！と動き、お日さまの光で七色に輝きました。
そのとたんに、チシャちゃんの心も、七色に輝きだします。
「うわー！あたしも遠いところにいる友達に手紙を書いて手紙を作ればいいんだわ！」
チシャちゃんの葉っぱは、うすい紙と似ています。
だから、何枚も重ねれば、りっぱな手紙になると思ったのでした。
レタスのチシャちゃんのサラサラお手紙かきが、はじまりました。
一枚一枚に愛をこめて、ふるさとの地中海沿岸にいるなつかしい仲間たちに向かって、発信するつもりです。
『あたしは、日本の畑で大切にされて、たいへん幸せに育っています。皆さんはお元気でしょうか？』
毎日毎日、チシャちゃんはサラサラパリパリの葉っぱの手紙を、作ります。
でも、どうやって届けられるのでしょうか？
だいじょうぶ、日本の畑の人さまがチシャちゃんを摘んであげて、世界中へと送るのです。
チシャちゃんが愛の手紙そのものになって、ふるさとの地中海沿岸にまでも運ばれて行きます。
そこでは、ふるさとのレタスの仲間と一緒になって、たくさんの人さまに喜んでもらい、おいしくいただかれることになっているのです。
日本育ちの元気なチシャちゃんの歌声が、日本でも世界でも聞こえているのです。
今日も、お皿の上でうれしそうに、歌っています。
♪～♪
レタスのレターは ラブレター
愛のつまった レターなの
日本のファームで 書かれた手紙
あて名はふるさと 地中海の沿岸よ
届くといいな 愛の手紙
ほんとはチシャが マイネーム
大好き日本の 畑から
毎日サラサラ 書いてるの
レタスは パリパリ サラダ菜よ
大和の水で 育った 愛サラダ
パリパリ レタスの ラブレター
恋していても いなくても
食べれば スマートボディだね
きらめくハッピー つくっちゃう
朝も 昼も パリパリね
ディナーの レタスで よく眠り
目覚めて おはよう 元気にレタス
レタスのレター ラブレター
ちぎって食べよう 愛のもと
♪～♪